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「子供のいないところで、謙遜して子供を下げるのってよくないですよ」と言ってしまった。

地域の仕事の支払いをしに行ったんだけど。そこにちょうど知り合いのお母さんがいらっしゃって、ちょっとした雑談をした。お母さんと言ってももう還暦を過ぎているので、お子さんも僕と同じ年代になる。

「学校関係のことで、先日はお子さんにお世話になりました。」

と僕がそのお母さんにお伝えすると

「いえいえ、あの子は何にもできないでしょう」

とのお返事が。ちょっとカチンときてしまって、つい

「そんなことないですよ。というか、本人がいないところで、お子さんを勝手に謙遜して下げるの、良くないですよ。」

と割とストレートに伝えてしまった。目上の方なのに。でもこの日本人的な習慣、本当に現代では良くない。これって地域の偏りなのかな。それとも年代の偏りなのかな。

この件について語り出すと、ついつい温度が高くなっちゃうので気をつけたいところなんだけど。どの立場であっても「自分の知らないところで、陰口のように勝手に下げられる」って気分悪いですもんね。親だからと言ってそれをして良いはずもない。これが基本。

あと今回の内容って学校関連のことなので、そのお母さんが状況を知る由もないのです。内容を知らないことを勝手に他人が評価して、下げちゃいけないでしょう。親が言いたい気持ちもわけるけど、そういう状況からは、とっくに卒業しなきゃいけないと思います。

そして万が一「何もできなかった」として。意地悪な言い方をすれば、それって「その点について、親である私の教育が失敗してます」ってことになりませんか?と。それを自分の口で言ってることに、自分自身で気がついてない、ということになっちゃう。

ちょっとそこまで言ってしまうと言い過ぎですね。すいません。昔は謙遜することで「謙虚さを忘れずに、足元掬われないように」っていう気持ちで、親が子供のことをそのように言っていたと思うんです。

現代で違うのは「その謙虚さは自分自身だけにする」ということ。子供であっても他人で、その人にまで同じ感覚で支配をしない、ということだと思う。

子供の身になってみても、40過ぎて成人からさらに20年も経っているのに。親がそのことに何も知らないのに、よそで勝手に「あの子はまだまだ」とか自分のことを喋っていると知ったら。気持ちいいはずがないし、それで親子のコミュニケーションがうまくいくはずもない。

そのあたりについて、親という立場を離れて客観的に見ることは、やはり難しいのかな、と感じたりしてます。でもはっきり言って、良くないよ。

昔と違い少子高齢化になって、自分よりも若い人材って貴重なんです。将来の自分が助けてもらうために。彼らに可能性やチャンスを与えられないのが社会的な問題になっていると僕は思うんだけど。

それができないなら、せめてしっかりと彼らを評価して、のびのびと生きてもらうこと。お互いを認め合うこと。これは上の世代が「できてなければいけないこと」だと思います。

僕も同じ。今は子供は未成年だけど。それでもやったことについては「それはいいね」から始まる気持ちと、聞く姿勢は謙虚にしっかり持てるように、日々注意したいと思っています。


更新 2022月08日24 09時42分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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