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出す力

栄養のあるものをいっぱい食べるとか。学習でいろんなものをたくさん勉強するとか。インプットが人生の質を決める、という話はたくさんある。

自分も割とそう思って生きてきたのだけれど。最近はそこに懐疑的だ。というのも、インプットの量については主に語られるけれど、インプットしたものを身につける「消化力」についての言及がないからだ。

食べ物のイメージで考えているのだが、口から入れたものが、そのまま出てしまったら意味がない。吸収されないからだ。100良いものをいれても10しか吸収できなければ、実になるのは10。吸収力がなければ、入れたものも身にならない。

では吸収力を上げよう、となるのだが。ここでいくつかの疑問がある。一つは吸収力は上がるのか。もう一つは吸収力を上げるためにどうすればいいのか。

個人的には10の吸収力が100まで上がるようなことは、まずないと思う。短期的に上がることも同じようにないと思う。これは悲しい現実なような気もするけれど。でも本当に。人間そんなふうにできてない。

入れるのは割と簡単だ。量を増やせばいい。お金や手間をかけて質を上げればい。本人の努力以外の「プラス」でなんとかなる。

でもその先は。自分の中のことは。これはもう自分次第なのだ。数字で考えると簡単に思えるが、吸収力をプラス1あげるだけでも、実際はかなり大変だと思う。あとそれだけ集中したりハードワークすると、疲れる。

吸収力は上がらない、というよりも。それをあげるのはかなり大変で、地道なのだと思う。自分の期待のスピードでは、多分絶対にあがらない。

その吸収力を上げる手段。これに直結するのが「出す力」だと思う。出るからこそ、空になるからこそ、吸収力は上がるのだと思う。端的にいうと、吸収力をあげたいなら、注目すべきは「出す量」なのかもしれない。その力があるかどうか。

出すなら色々考えられそうな気がする。代謝が良くなるように動いて、汗をかくとか。なんとなくそんなイメージ。でもこれだって爆発的に上がることは、難しい。でも上げることはできるし、なによりやれることが明確だ。少なくとも吸収力について考えるよりは。

夢や欲望の基準で言えば、やりたいこともなりたいものも、いっぱいあるけれど。吸収することも、出すことも。インプットよりも大変で、入れる量には追いつかない。

無事に排出されれば良いけれど、自分の中にたまってかえって悪影響になってしまうこともあるだろうし。少なくとも昔の少年ジャンプのようなインフレ感で考えることではないと思う。

そうなると大事なのは、結局時間とかコツコツなのかなぁと思う。成長曲線はある程度決まっている。そうなったらあとは時間をかけてコツコツとつみあげて、高みを目指すしかない。

あせってインプットばかりを増やしても、自分の体がバカになっちゃう可能性もある。だから焦る。でも焦っても仕方がない。そこに必要なことは何か。計画力や、俯瞰でものを見る力、なのかもしれない。

と、なんとなく朝そんなことを思ったので書き連ねてみた。まとめるのが難しいけれど。少なくとも、入れることよりも「出すこと」を基準に考えたら面白いかもしれない。吐くことで、はじめて息を吸えるとも言うしね。



更新 2022月11日30 09時11分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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