読書を焦るな
漫画の比率が下がり、いわゆる「文字の本」を読む時間が増え、ストレスと言うほどではないが、改めて思うのは「文字の本を読むのは、時間がかかる」と言うことだ。
あわせて「娯楽としての漫画」の優れたところも感じる。文字の本に比べて読みやすく、読み終わりまでが早い。エンタメとして、手軽で親しみやすくコンパクトなのは「さすが漫画!」というところだ。漫画が世界のエンタメになっているのもうなずける。
デジタル書籍は買いやすい。本屋に行く必要もなく、ボタン1つで買えてしまう。僕の場合は、日替わりセールをチェックしているので、本を買うチャンスが多くなる。つい買ってしまうことも増え、未読の本はさらに増える。
「読めない本を買うことに罪悪感を思わなくても良い」とはいえ。未読の本が増えていくと、小さな焦りのような、落ち着かない気持ちもある。そわそわした気持ちに反比例して、1冊の本はそう簡単には読み終わらない。
この2つのスピードの間で、ふと湧いてきた言葉がある。「読書を焦るな」。読み終わりまでを焦らず、もうちょっとゆっくり。気持ちの余裕を持って、読書を楽しめば良いのではないか、と。
知識の吸収に気が行くと、量やスピードが気になる。そうではなく「読書自体が楽しみ」だと改めて思えば。長い読書の時間も、長く続く楽しみの時間、ということになる。そんなに都合良く、認識は変わらないかもしれないが。
とはいえ。読めるスピードには限りがある。楽しく読めば時間もかかる。世の中に本はいっぱいある。買い漁らなくても、いくらでも本はある。 読書を焦るな。