長男の手作り文庫が完成した。
「長編の文章を書くんだ」
と言って。気がつけば、何やら文章を書き始めた長男。最初の勢いだけで終わってしまうかな、と思ったのですが。
朝、ラジオ体操やるまでの、ちょっとの間とか。ご飯を食べた後の、見たいテレビが始まるまでの間とか。
いろんな隙間時間に、テーブルに紙を広げては。コツコツと文章を書いていました。
親ながら感心していたのですが。この時間が、途切れることなく続いたのです。
そして先日、ついに文庫が完成しました。
仕事が終わって家に戻ってみると。チェストの上に、厚みのある紙が載っています。
「今、のり付けしてるので、まだ開かないで」
と言われて、本が完成したのだと思いました。
A4の紙を折りたたんで1枚のページにして。それを何十枚も重ねたものをのり付けして、クリップで止めていました。
よく見ると。背表紙付きの表紙も、しっかり付いています。
この背表紙は、後で僕が提案した製本テープで隠れてしまうのですが。それも含めて本人は、かなり満足そう。
出来上がった後に、中身を全部読ませてもらいました。
思った以上に話が深く、展開も多くて面白かったです。素直に感心してしまいました。
子供の書く本なので、説明不足だったり、読み手が置いてかれる箇所もいくつかありましたが。
それでも。それが気にならないほどの、熱量と手作りの仕上がり。
学校に行って、同級生にも見せたようです。漫画を描いて見せてくれた、図書館の友達とか。
この本をきっかけに。知らなかった学校生活を知ることができました。
今日も多分、この本を持って学校に行っているようです。興味のある人が見れるように、どこかに置いておくみたい。
今は続編を書いています。長男の興味と創作のエネルギーは、まだまだ尽きないようです。
更新 2023月11日20 15時04分